「これからに付いて」・2

災害復興の場合「浸透形式」の物資の流れが出てきますので、周辺から東北を中心に密度が濃くなるような流れができるのが理想ですが、そうした体制を支える食品メーカーの対応には1ヶ月ほどの期間が必要になります。

その間、時々続く余震などの不安から周辺地域で物資不足が起こった場合は、地方に知り合いや親戚などがいる人は、必要な物資を地方から発送して貰うことで、物資不足を補ってください。
現在東北への物資輸送は停止していますが、首都圏への宅配輸送は停止していません。

それと輪番制停電時の夜間照明に付いて、基本的には電池を使用した灯りは大変経費がかさみ、また非効率的なので、蝋燭などを用いると便利ですが、この場合でも蝋燭の周囲が透明な耐熱材で囲まれた「ランタン」形式の「蝋燭器」などが便利です。
比較的簡単な構造でもできますので、もし市販のものがありましたら、これを調達しておくと良いかも知れません。
企業もこうした道具の開発を急ぐべきです。

この国はこれから30年後にも壊滅的打撃を受ける地震の周期を迎えます。
それゆえこれから先の日本は現在の状況より年々歳々悪くなっていきますが、まず物価の高騰、租税の上昇、食料の不足などが起こってきます。

関東大震災の時は災害の復興予算として「災害復興手形」が発行され、これを銀行などの金融機関に買い取らせましたが、この手形は全てその後焦げ付き、こうした政府と銀行の在り様から信用不安が発生し、一挙に取り付け騒動へと拡大した日本の恐慌は、その後ニューヨーク発の世界恐慌に見舞われ、その結果経済的に破綻した日本は、軍事的な力でこれを打破しようと言う方向へと走って行きました。

つまり太平洋戦争の元々の原因は「日露戦争」で背負った多額の国の借金にその始まりがあり、それを返すこともできずに年々増税を繰り返し、その上で関東大震災後には加速が付いて増税が行われていく、その中で国民の不満を軍事拡大で物資調達をする方向へと導いて行かざるを得なかった当時の政治的背景を知るなら、今後「日本海溝地震」に始まり、関東地震が発生した場合の災害復興に対して同じ手法が取られた場合、そこに待っているものは今度は戦争と言う夢さえ描けない、「絶望」であり、更にその先何十年後もずっと辛抱した挙句、南海地震で国は完全に破綻と言う事態を迎える事になります。

国の借金が1000兆円、その利払いだけで国家予算の半分が吹っ飛び、その上これから始まってくるのは、なし崩し的な増税であり、これでは関東大震災以後の日本と何も変わらず、22年後には東南海地震、24年後には南海地震と言う大震災に直面し、この間の1945年に日本が太平洋戦争の敗戦を迎えていることを鑑みるなら、少なくとも30年後には間違いなく予想されるであろう、南海地震を視野に入れた政策が必要だと思われるのです。

そして最後に地震には「サイレント地震」と言う現象があり、これは人が震動を感じない状態で発生する地震や海底地すべりのことで、この場合は震動は感じませんが津波は発生する事があります。

1611年「三陸沖慶長地震」、1896年「明治三陸地震」、1677年「延宝の地震」(茨城・房総沖)などがこうした津波地震だったと考えられています。

日本は今太平洋戦後最大の危機を迎えているかも知れません。
でもどうか落ち着いて行動してください。
日本人は100年から150年に一度、地震で壊滅的なダメージを受けながら、それでもこれまでの長きに渡ってこの地で生き続けて来ました。

日本は偉大な国だと私は信じています。

「これからに付いて」・1

今回の宮城県沖震源の地震は、基本的には太平洋プレート日本海溝付近の全域が震源がとなっていますので、この記事中の表記は全て「日本海溝地震」とさせて頂きますが、今後の注意点として、まず茨城、福島、栃木、千葉県にお住まいの方は、今暫く大きな地震に対してご注意ください。

日本海溝南端の接点となる相模トラフ付近のエネルギー放出が終わっていない可能性があり、こうした地方ではこれから以降も震度6を越える地震が発生する可能性があります。

また関東、東海地方の方々はこれから数年単位になりますが、こちらもご注意ください。

関東地震の周期は60年から90年ですが、前回の関東地震が1923年であることを考えますと、通常であれば南海地震、東南海地震、東海地震との関連性の深い関東地震も、今回の「日本海溝地震」によって何らかのストレスが加わっている可能性があり、この数年の間に発生する可能性があります。

その場合地震の規模はM7・2前後、直下型であれば最大震度は7、東京湾横浜よりで発生する場合はM7・6以上で、こちらも震度は7、、津波を伴う可能性もあります。
そしてこうした地震を事前に察知する手法として、「発光現象」が挙げられますが、通常地震に伴う前兆現象の場合は、全ての前兆現象の確率は3分の1ですが、発光現象に関してはほぼ間違いなく巨大地震の前兆現象となっています。

1923年関東大震災の時、本郷の路上で夜8時頃のことですが、地面から10メールを超える直径70cmほどの火柱が上がり、それは1時間も続きました。
またこれは1946年の南海地震のおり、やはり海から巨大な火柱が上がるのを目撃した漁師が存在し、この時は発光現象が目撃されてから地震が発生するまで10時間ほどでしたが、本郷の発光現象は地震発生までに1週間ほどの時間がありました。

またこうした発光現象は地面から空に向かって走る稲妻のような場合があり、この場合は地面から光の木が生えているように見えますが、いずれの発光現象も全く無音です。
発光現象は人目にもつきやすく、また情報としても話題になり易いので、こうした情報が現れてきたら、地震発生が近いことを判断材料としてください。

地震の前兆現象による避難は、もしその予測が外れた場合の経済的損失に対する責任が取れないため、事実上全ての人に対して強制的に行うことは不可能です。
それゆえあくまでも個人の単位として、ご判断頂くしかありませんが、過去の事例によれば間違いなくこうした前兆現象は存在しています。

ちなみに気象庁は地震に関して一切の前兆現象を認めていません。

そして今一番気になる福島県の原子力発電所の事故に関して、こちらも軽々には発言できない部分がありますが、現在太平洋沿岸付近をゆっくり動いている低気圧の動きにご注意ください。
この低気圧が関東方面に近付くのが、恐らく3月16日、17日になると思われますが、それによっては現在の風向きが北風に変わり、この時期に原子力発電所で水素爆発などを起こしている時は、関東方面にも被爆者が出る可能性が出てきます。

勿論被爆と言っても通常のレントゲン撮影を3箇所から5箇所行った程度の被爆ですが、吐き気、めまいなどを感じる場合は、すぐに医師の診断を受けてください。
福島原子力発電所では今の所メルトダウン、「原子炉溶融」が起こる可能性は低くなっていますが、継続して核燃料を冷却できない状況にある以上、安全である保障はなく、この原子力発電所の復旧には早くても2年、一定の安全が確保されるまでには、長ければ5年の歳月を要する可能性もあります。

そして現在首都圏はこの福島原子力発電所に大きく依存した形で、電気の供給を受けていることから、福島原子力発電所が使えない期間は、他の電力調達を最大限利用したとしても、首都圏の電力は20%ほどの継続した電力不足に陥ります。
つまり現在東京電力が計画している「輪番制停電」は暫定的なものではなく、比較的長期に渡る可能性が高くなっています。

最大の問題は夏の期間の冷房の問題ですが、こうしたことを鑑みるなら冷却剤の生産を上げておかないと、夏季に高齢者や子供の熱中症死亡者が続出する恐れがあります。
冷却剤は基本的には「ノリ」ですから、こうした比較的簡単に生産体制が取り易いものは、早くから生産体制を準備しておく必要があり、またこれとは他にも冷却方法を今から考えておかねばなりません。

更に食料の調達に付いて、今後東北に対してあらゆる物資が流れ込んでいかないと、東北の復興ができません。
それゆえその周辺では物資不足が発生してきますが、まずトイレットペーパー、ティッシュペーパー、それに電池、カップ麺などが不足してきます。
                        「これからについて」・2に続く

「地震に対する警戒」・2

関東大震災の時、その多くの人は川を遡ってくるイワシの大群に、皆がそれを捕まえようとして被災してしまいました。

地震発生に伴う前兆現象では魚やカニが大量に川を遡ったり、陸に上がってくることがありますが、これも注意を要する現象となり、場合によっては大型の魚などが大量に浜に打ち上げられることもあります。

また一番地震発生との関連性が指摘される「ハリセンボン」ですが、「ハリセンボン」が大量に死んで浜に打ち上げられた時、これが2度ほど続くときは、その15日後に地震発生の確率が高くなりますが、自然現象と地震発生との関係は常に30%ですので、こうした現象による予測は他の現象との組み合わせで判断する必要が有ります。

井戸水や沢水を水道としてお使いの地域、こうした地域では井戸水の水位が下がったり、濁ったりした場合はご注意ください。

特定の地域でこうした現象が現れるときは地震の発生が予想されますが、水温の上昇と共に地震発生数ヶ月前に現れることが多くなっています。

そして怪音現象ですが、この場合はドーンと言う雷のような音が、一定間隔で6時間以上聞こえる事になりますが、遠くで太鼓を鳴らしているような音や、時には発光現象も伴うことがあり、雷雲や飛行機などの加速音とは違って長い時間継続し、しかも音が一定間隔なので、誤認する場合は花火などが近くで打ち上げられていないか注意して判断してください。

この現象が現れてから地震が発生するまでの時間は平均で1週間ですが、時には翌日に地震が発生するケースが有り、しかもこの音は震源から離れた地域、具体的には1000km離れた地域でも聞こえることが有ることから、地面深くで発生している現象の可能性が高く、一般的に地面の震動がなく空気だけが震動する「空震」といわれる現象も同じものかも知れませんが、「空震」と地震の因果関係は今のところはっきりしていません。

今回一連の地震発生の震源となった宮城県沖はプレート境界震源、北部日本海溝震源域、金華山震源域が重なり、共に10年から30年前後の周期活動地震帯ですが、1896年、1933年には共に大きな津波により、多くの人の命が失われている震源域です。

その震源域にM8・8のストレス解放が起こった訳ですから、これから少なくとも一週間以内は、このエネルギー放出による離れた地域でのストレスの放出や、またストレス蓄積に警戒が必要で、場合によっては大阪、京都付近から以北では新たに大きな地震が発生する可能性に対して警戒してください。

また基本的にプレート境界の関係から、茨城県沖、千葉県沖の震源域と今回の地震はある種の連動性がありますが、その点では茨城、千葉県沖の震源域は今回の地震でも全てのエネルギー放出を終えていない可能性があり、こうした地域では更なる警戒をしてください。

そしてこうした地震のメカニズムですが、日本の地震は何らかの形でプレート地震に関係していて、その最大のものは南海プレートです。

南海プレートは凡そ100年から150年の周期でエネルギー放出、つまりは巨大地震を発生させますが、東南海地震、東海地震、関東地震にも影響を与え、南海地震発生前後50年は日本内陸部が地震の活動期になり、南海地震発生前は通常の3倍、南海地震発生後は通常の5倍の頻度で地震発生率が上がってきます。

1995年の阪神淡路大地震以降、日本はこの南海地震前の活動期に入ったものと推定されていて、更に今回のように大きなプレート上でエネルギー放出が起こると、もし千葉県沖や茨城県沖の震源域が完全にエネルギー放出を終えず、エネルギーを残していた場合、この地域が接点となっている関東、東海は南海プレートと関連の深い東南海プレートとの間で、二重の干渉を受けていることになります。

関東地震の震源域は100年周期のものと、400年周期もの、この2つが震源域になっていて、400年周期のものが大きな地震になりますから、前回1923年に起こった関東大震災がM7・9だったことから、次に来る関東地震の規模はM6・9の安政江戸地震並みだろうとの予測が立てられていますが、こうして宮城県沖の地震を鑑みるなら、そのエネルギーの蓄積が長く続いているとき、つまり周期が来ても地震が発生せず、日本海側でエネルギー放出が続いていた場合、その後発生する関東地震の放出エネルギーは従来の予測を上回る可能性が出てきました。

すなわち今後10年を考えるなら、関東地震の規模はM7を超える規模が予想され、場合によっては10年と言う単位は甘い予測となるかも知れません。

極端な言い方をすれば、関東地震は明日にでも発生する可能性を持っている事になります。

前回南海地震が発生したのは1946年ですから、次に南海地震が来るとしたら2045年前後になると推測するなら、今後日本は南海地震前の活動期地震と、こうした関東、東海、また東北に北海道南部と言った全ての地点で中規模から大規模地震に見舞われる可能性もあります。

1891年、明治24年10月28日に発生した「濃尾地震」では、国内陸地地震では最大規模のM8・4、死者7273名、倒壊家屋14万2177戸と言う凄まじい記録が残っていますし、太平洋戦争前後の日本は1943年「鳥取大地震」、1944年「東南海地震」、1945年「三河地震」、1946年「南海地震」、1948年「福井地震」と言う具合に毎年連続して大地震に見舞われていて、これは安政年間も同じです。

1854年12月「安政東海地震」、この翌日には「安政南海地震」が発生し、その翌年の1855年11月には「安政江戸地震」が発生しています。

これらのことを鑑みるなら、その時代の変遷に関わるような政治的混乱期には、大きな地震が連続する傾向があると言うことで、1993年、細川護煕内閣時では982名の負傷者を出した「釧路沖地震」、同じく死者202名、行方不明29人を出した「北海道南西沖地震」が発生し、その2年後の1995年、社会党と自民党の連立と言う信じられない連立が実現し、誕生した村山富市内閣では「阪神淡路大地震」が発生しています。

さらには2007年、小泉政権から移り変わった安部政権では、同首相が年金問題で四面楚歌になっているところに「能登半島地震」、「中越沖地震」が発生、その後も宮城県、福島県地震は連続していたのですが、ここに来て菅政権が完全に行き詰ったところで今回の宮城県沖地震です。

恐らく政治と地震は関係は無いと思いますが、それでも偶然でも一致する符号点が有り、尚且つ地震は経済的に落ち込んだときに起こり易いとも言われ、災害を大きくする人為的要因はその国の経済力による傾向があります。

どうか今後1週間は少なくとも日本全国的に地震発生にはご注意くださいますよう、またこれから先も恐らく大きな地震は発生しやすい状況にありますので、くれぐれもお気をつけてお過ごしください。

昔の記録で南紀を旅した貴族の残した手紙にはこう言う一文が有ります。

「この前、3年程前にはこの辺には白い砂浜と松林、それに漁村が有ったはずだが、どうしたのだろう、何も見当たらない」

歴史の中で名前すら知れずに死んでいった多くの漁民達、将来を約束した若い男女も有っただろう、一月前に生まれた子供もいただろう、そんな彼等の命が一瞬にして失われてしまう地震、我々人間はそこから逃げるしか方法がありませんが、行方不明になっている方々、どうかご無事でありますよう。

またこの地震で命を失われた方には、心より哀悼の意思を表します。








「地震に対する警戒」・1

地震が発生するとき、まずP波と言う微弱振動が発生し、その後本振動S波が発生します。
従って地震は本質的に波ですが、これとは別に振動には振動音が発生し、地震は「ゴー」と言うジェット機の音か、強風の吹くような音がして振動が始まります。

一度大きな地震が発生した場合、その後は起こってくる余震の全てにこの振動音が聞こえるようになり、この音が聞こえ始めてから振動が始まるまでの時間は1秒から6秒ですが、遠くから近付いてくるように聞こえるこの音が聞こえたら、取り合えず家で一番安全な場所にいるようにしてください。

それと全てのドアや戸は、振動が続いている地域では開けておいてください。
実際に振動が始まると戸が開かなくなって避難できない状況が現れます。

余震の統計的発生間隔はプレート地震の場合は奇数周期、つまり前の地震から1時間、5時間後に次の余震となる可能性が少しだけ高く、逆断層地震の場合は偶数周期が少しだけ奇数周期を上回ります。

最大余震は本震動発生から48時間以に内発生する確率が高くなりますが、一週間以内は震度7の本震に対して、震度5強以上の地震が発生する確率が50%を超えます。

また統計的には晴天の日の地震は大きくなる傾向にありますが、気象と地震との関係では雨が降っていている場合でも、大きな地震の場合はその雨を一時的に晴天にしてから発生する場合があり、急に雨が止んで晴天になった場合は一応注意してください。

雨の日でも地震は起こりますが、その場合は大きな地震にはならない確率が高くなっています。

更にこうした地震が頻発している時期には周囲の状況に注意してください。
地震は破壊エネルギーなので、そこからプラスイオンを発生する可能性が指摘されています。
この場合はどこかで強い不快感を覚えたり、犬が鳴く、鳥が少なくなる、カラスが夜中に鳴いているなどの異常が出てくるときがあります。

また植物ではオジギ草が葉を閉じたり開いたりする場合、欄などは風が無いのに葉が揺れたりする現象が現れたりしてきますが、こうした現象を確認したら4時間後から地震発生にはご注意ください。

そして地震には発光現象を伴うことがありますが、こうした時の現象で一番警戒を要すのは、空を走っていく列車のような細長い光で、この発光現象が確認された場合、早ければ5秒後、遅くても5分以内には大地震が発生し、しかも震源から30km以内で確認される光です。

同じように地面や海から木が生えるように表れる発光現象は、地震発生までに数日の期間があることが多いですが、火柱が立ったように見える発光現象と共に震度6以上の地震発生に伴う発光現象です。

更に太陽に色がついて見える場合、赤く見えるときは地震発生までに長い時間が有りません。
凡そ5時間以内に大きな地震が発生する確率が高く、太陽が紫に見える場合は、これより少し地震発生までに時間が有る場合が有りますが、いずれにしても警戒してください。

地震と地震雲の関係ですが、この確率は常に30%以内になります。
つまり地面で破壊が起こるときは一挙に破壊が起きず、破壊に対する抵抗力が働き、2回か3回ぐらい耐えてから破壊が起こりますので、その破壊に耐えている間も地震発生と同じ現象を示します。

それゆえ地震発生に伴う前兆現象の確率はどの場合も30%ほどですが、地震の破壊エネルギーの影響をもっとも受け安いのが雲かも知れません。

ゆえに地震雲による地震発生予想は外れやすくなりますが、先のプラスイオンの関係から、空にまるで杖が浮かんで見えるような雲や、「つくね芋の雲」、これは球状に近い不定形の雲ですが、こうした雲が空に浮かんでいる場合は比較的地震発生の確率が高くなります。

そして空の星が近くに見えるとき、これは古くから地震との関係が指摘されていますが、星が綺麗なのではなく、いつもより近くに大きく見える場合は大きな地震発生に伴う前兆現象です。

この現象は比較的震源から離れた地域からでも観測されますので、他の現象と組み合わさることで地震の前触れと知ることができますが、同じように夜空に現れるものとしては「赤い光」があり、これは夜空の片隅が一瞬赤く輝いたように見える現象で、京都以北では場合によっては赤いオーロラが現れることがあります。

東京でも90年ほど前に赤いオーロラを確認した記録が残っていますが、この光は時には山火事や、火事のように見えることがあり、地震発生まで4、5時間以内、長くても24時間以内には震度6以上の地震が発生する確率が高くなります。

また動植物の異常では飼っている金魚が暴れたり、鳥などの小動物の様子が変化する場合もあり、特に犬は地震発生のP波を捕えるためか、必ず異常な鳴き声を出しますが、

猫はどう言う訳か、地震予測には不安定な結果しか出ていません。

従って犬の異常は地震発生に関係していますが、猫の異常は地震発生との関連性が薄くなり、猫は地震発生と共に外に出たがり、そして外に出ると3日ほど帰ってこないことになりますが、これは異常ではなく、猫の地震に対する習性で、必ず帰って来ます。

電波異常に関して、もっとも地震発生までに緊急を要するのは細かい停電です。

地震発生の12時間前くらいから始まる1秒ほどの瞬間的停電は、通常1日に何度か繰り返され、長いときは3秒ほども停電するときがありますが、これはFMラジオに定期的に入る雑音より、更に地震発生に近い時間に起こる異常で、FM放送に定期的に雑音が入り、それが1日も続く場合は、その2日以内に地震が発生する確率が高くなります。

人間は起きているとき、普通P波を捉えることはできませんが、どう言う訳か寝ているときはP波を捉えることが多くなります。
従って寝ていて理由もなく目が醒める場合は、その直後に地震発生となりますが、こうしたことは比較的小さな地震でも発生します。

「地震に対する警戒・2」に続く





「言葉には意味が無い」


組織運営、これは企業でも同じだが、もしその組織で情報の漏洩が感じられた場合、その情報が敵やライバルに取って有利になるものでなければ放置しておくと良いが、機密情報が漏洩する場合の管理方法は比較的容易な方法で管理できる。

少なくともその組織の頂点にある者は軽々に機密を拡散しない慎重さが必要だが、重要機密の漏洩ルートを探るなら、もっともらしいデタラメな情報をわざと側近の一人一人個別に、それぞれ1週間ほど間を開けて話していくと良い。

そうすると一週間ほどしてその情報が自分の耳に入るようになれば、誰が情報を漏らしているかをおぼろげながらでも知ることができるが、この場合もしかしたらその情報漏洩の疑いのある者は「濡れ衣」を着せられている可能性もある。

そしてもう一つは完全に情報漏洩をやっている者が判明した時、ここで激怒してしまう組織トップはまことに芸の無い者で、その時点で組織トップを辞めることをお勧めする。

実は情報と言うものは双方向に使えないと、守ることはできても攻めることができず、いざとなったとき使える最後の手を残しておくのが組織トップの在り様と言うものだ。
つまり情報漏洩でその疑いのある者の濡れ衣が確定した場合は別として、途中で情報漏洩のルートが不確定になる、簡単に言えば白か黒か分らない者は、これを切り捨てなければならない。

もしかして濡れ衣かも知れない。
だがその状況にあると言う事は、機密情報の漏洩と同じことであり、尚且つこうした不安定な者はその後のこの者を使った攻撃も不安定になる。

それゆえ可哀想だが、こうした場合は組織中央から遠ざける処置を講じなければならず、それによってこの者の真偽を確かめ、誤解であったなら後日詫びて復帰させる処置を取ることだ。

また情報漏洩をしている者が判明した場合、これは利用価値がある。
すなわち組織に対して敵対している者との関係者は、その組織にとっても唯一の敵情報提供者なのであり、その者が何を探っているのかを知ることで、敵の目的を知ることができる。

こうした存在を簡単に感情的に処理することは、その組織にとっては大きな損失になるのである。

更にもしこの敵に情報を流している者が、どこかで自分が疑われていることを察知した場合、このときは信頼できる部下に頼んで納得して貰い、その部下をスパイ容疑で処分する方法を取ると、そこから敵をかく乱し、なおスパイを安心させることが可能になる。

勿論こうして大事を頼む部下は、後に全てが終わった時には厚遇しなければならない。
大きな組織の長たるものは危険分子の一人や二人、近くに置いて知らん顔をしているようでなければ組織は守れない。

また人間は誰もみな善と悪がはっきりした観念を持って暮らしてはいない。
ゆえに人間は白か黒かと言えば、その濃度の中でしか暮らせないことを鑑みるなら、誠意や善意で人を治めるより、利と策を持って治める方が幾分かは容易い。

それはなぜか、誠意や善意と言うものはこちらが主導権を持っているものではなく、常に相手、対象者の主観でしかない。

だからこうしたものをコントロールする経費や時間を考えるなら、少しばかりの利益配分と策略の方が容易いのであり、その道具の一つは「言葉」である。

言葉はそれが実行されない限り、唯の思いであり、何の得にも損失にもならないが、それによって対象者が動揺した場合は、「損失」を発生させ、近年日本はこの言葉によって多くの損失を被っている。

例えば現在問題になっているアメリカ国務省日本部長の「沖縄はゆすりの名人」などの発言に対する日本の反応などは、そうした損失の極みである。

アメリカ国務省の人間が沖縄をどう思っているかを語っただけであり、どう思うか語るだけなら誰が何を言っても自由であり、むしろこうして正直な意見が聞けただけ日本は有り難いと思えば良い。

極端なことを言えば世界征服を豪語していても、そんなものは実現しなければ何の意味もないし、思うだけなら誰もそれを止めることはできず、それを安易な形式感情論で訂正を求め、無理やり訂正させたところで本人の考え方は何も変化しない。

むしろその間に税金で動いている者がテレビで抗議の報道をし、それに対して形式的な謝罪が為されることの金銭的損失、時間的損失の方が遥かに大きく、それで気分がすっきりしたところで沖縄の基地問題は何らの進展を見せる訳でもない。

人の言葉に過剰に反応している時間が有ったら、アメリカも日本も少しでも沖縄からアメリカ基地を少なくすることを協議するために時間を使うべきで、人に頭を下げさせて満足しているようではチンピラと何も変わりはしない。

そして日本と言う国は、こうして海に来ていながら眼前の鯛の群れを見ず、小さな貝殻を見て騒いでる愚かさを続け過ぎている。

だから同じように他国から小さな言葉のミスを指摘されると、大変な労力を要してこれを弁明し無ければならなくなるのであり、これは国民にも責任がある。

人から何を言われても、それで何も変わりはしない。
ましてや自分の価値観で騒ぎ相手に謝罪させたとしても、それで腹が一杯になる訳でもなく、気分的にすっきりしただけなら、そんなものを求めるならそれは独裁者と同じことだ。

国益とは何かを考えるとき、そこに感情的満足を得たとしても実質何も変わらなければ騒いだだけが損失になる。
アメリカの一役人の言葉、しかもそんな感情論で影響される程度なら日本の誇りなど大したことが無く、それで侮辱されたと思う方の度量が逆に問題のように思える。

韓国や中国が日本の教科書にまで文句を言う現実に、「そんなことまで言われなければならないのか」と思う日本人は多いが、アメリカの役人が一言思うことを言っただけで大騒ぎする日本の姿は、アメリカ人からすれば日本が韓国や中国に対して抱く思いと同じである。

胸に手を当てて考えてみると良い。
自分はいつも誰も憎まず、誰も悪く思ったことはないと言い切れるだろうか。
そしてそんな感情を持ってはいけないと人から言われて、それで本当に思わないようになるだろうか・・・。

決して心は変わっていないはずだが、それを平気で人に求めることには躊躇が無い在り様、更にそれで損失が生まれるとしたら、意味の無い言葉によって振り回わされただけだとは思わないだろうか。

今日本が言う事ははアメリカの木っ端役人の感想に目くじらを立てることではなく、「沖縄から基地を撤収しろ!」だ。











「視覚と記憶」

例えば春、菜の花の咲く河原辺を歩く男女二人の中学生がいたとしようか・・・。

卒業式を明日に迎え、互いにもうすぐ訪れるであろう新たなる船出と、それに伴う別れに際し、思いのたけを一言伝えんと思うも、意識すればするほど赤面し、並んで歩けば良いものを、唯黙って一人が少し後ろをうつむき加減で歩く・・・。

やがて彼等は大人になり、いつしか自身の子供が中学校を卒業する頃になり、たまたま通りがかった川辺に咲く一本の菜の花を目にしたとき、そこに去来する思いは恐らく言葉にできまい。

人間の情報と言うものは、実は「情報」だけだと何らの意味も持たない。
唯菜の花を認識しただけでは、それは情報でも知識でもなく、自分の脳内に有ろうが図書館に有ろうが、ウキペディアに有ろうが同じ事でしかない。

それゆえ人間の脳はこうした外からの情報に「記憶」を加え、それをパターン同士で整理していると考えられているが、このパターンはそんな広い分野のものではなく、ごく狭い範囲のパターンの中で処理されている可能性が高い。

従って人間の情報に対する処理は、基本的には「記憶」と連動したものであり、これは視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の全てに置いて同じことが言えるが、中でも「記憶」と密接な関係にあるのが「視覚」である。

人間の情報処理分野の中で最大の情報となるのが「視覚」による情報だが、それだけにこの視覚が「記憶」に関与する部分は大きく、記憶の広がりは菜の花で言うなら、菜の花、卒業式、川辺の道、中学校、好きだった、子供、などと繋がって出てくる事になる。

しかもこうしたキーワードはそれぞれがまた別のパターン中でも記憶されていて、そこでは中学生と言うキーワードは受験、夜食、ラジオの深夜放送と言う別のパターンの中にも存在しているかも知れない。

人間の視覚による記憶のシステムはこのようにして、その時必要な情報を多くの連動した記憶の中から最速で引き出し、また多くの他の情報を連動させて記憶処理している。

ゆえに人間の記憶情報は例え一つの情報であっても、常に周囲の他の情報と連動していなければ記憶されにくい面を持っている。

つまり自分が実際経験する、その場に立ち周囲の情景や人の言葉を実際に聞かなければ、情報は大変薄いものとなり正確な判断材料を得ることは難しいばかりでなく、記憶もされにくくなってしまうのである。

家でパソコン画面やテレビ画面で、老婆が泣いて拝んでいる映像が流れたとき、この老婆が軍隊に銃口を向けられているから泣いて拝んでいるのか、それとも友軍の支援が来て食料を貰えそうなので泣いて拝んでいるのかを決めるのは「キャプション」、即ちそれを取材した者の説明書きである。

だが現実はその老婆が幻覚から、目の前に神が降りてくる姿を見て拝んでいたかも知れない。

それを場所が戦場、そして泣いて拝むと言うキーワードはいとも簡単に、敵に銃口を向けられ命乞いをしていると取材記者を錯誤させ、更にそれをテレビやパソコンで観ている者はたった一つの考え方しか持たない情報を見て判断し、また脳はそれを何とか他の乏しい情景と連動して記憶しようとするが、これは大変困難な状態である。

10日前一体どんな事件があり、日本ではどんなことが話題になっていたか記憶している人はいるだろうか、更に言えばおよそ30日ほど前は何が報道紙面を騒がせていたか記憶している人はいるだろうか、恐らく記憶している人は少ないはずである。

しかしこれが20年ほど前のバブル崩壊の時期を考えたら恐らくまた違った展開が出てくるだろう。
そこではこんなことが有った、あんなことが有った等々、色んなことが思い出されてくるはずである。

勿論年齢による記憶力の問題もあるが、実は年齢による記憶力の低下よりも、実際は人間の記憶力の低下はその情報の質にあるとも言え、より多くの周辺ディテールを持つ情報は益々鮮明に記憶され、ディテールの少ない情報は、どんどん記憶の片隅に追いやられていくのである。

現代の情報を鑑みるなら、パソコンやテレビを通じてあらゆる世界の情報が錯綜し、そこでは情報がまるでディテールを持たないため、唯眼前をよぎっていく情報にしかなっていない。

つまりここでは余りにも膨大な情報に、ディテールを含めて記憶によって情報化する作業が追いつかない状態が現れ、視覚によってこれを繰り返すなら、そこに記憶の情報に対する免疫が起こってくる。

つまり情報化に対する脳の麻痺が発生してくるのであり、そのために周辺ディテールを欠落させた情報は逐次忘れらてしまうことになるのだが、同じ脳の感覚麻痺は第一次欲求、食欲や性欲でも同じ性質を持っている。

過剰な食は、食そのものを増長させ、最後は食の意味を失わせ、そもそも性欲は男が好き、女が好きと言った社会上の概念や、それと連動するディテールが無いと成立しない。

視覚に限らずこうしたものが簡単に手に入る状況や、毎日こうした情報のみが錯綜する社会はそこから本質や意味を奪い、それによって麻痺した社会は情報を受ける側の思考能力を浅くして、より突き詰められた凶暴性を持った感覚、若しくは限りなく表面的な優しさしかもたらさない事になり、さらに情報を起こしてしまう側、これは犯罪を犯す者だが、彼等の犯罪も全く生物に対するイメージの欠落した、まるで人間を物としか考えないような感覚へと貶めたものが多くなるのである。

情報化社会、情報のグローバリズムは必ずしも人間の生活に潤いをもたらすとは限らない。

情報化社会によって人類が手に入れたものはより深い知識ではなく、記憶力の低下であり、知識の軽薄化でしかなかった側面があり、またこうした社会を自由に意見が言える良い社会と言うのではなく、皆が暴言を吐ける軽薄な社会になったと言うのである。

そして冒頭の菜の花に戻るなら、菜の花の情報は全てを表現することすら難しい沢山のディテールがそれを囲んでいて、言葉にすることは難しい。

即ち大切な情報と言うものは軽々に感情表現できないものであり、ここから推し量るなら、最も重要な情報とは例えば笑い、涙、単音の叫び、嗚咽などと言った、およそ言葉に表すことも説明もできないものの中にこそ、存在しているのかも知れない。

「ロシアン・ルーレット」・Ⅱ

大日本帝国憲法、つまり太平洋戦争以前の憲法の規定では、もし次年度国家予算がその年度内に成立しなかった場合、前年度の国家予算を暫定予算として執行することが可能だった。
しかし戦後の日本国憲法の規定では国家予算の不成立条項は設けられておらず、絶対に成立を必要とする制度へと改変された。

この結果国会、特に最終決定権を持つ衆議院では国家予算の可決成立が国会議員の最大使命と認識されることになり、また内閣もその存続理由は全て国家予算成立に集約されてしまう傾向があった。

それゆえ過去衆議院、参議院で与党だけで予算が成立させられない場合、時の内閣総理大臣は自分の首と引き換えに野党と交渉し、国家予算を通過させることも辞さなかった。

日本国憲法の規定で国家予算不成立に関する条項がない以上、暫定予算であろうが本格的予算であろうが、とにかく内閣と与党は国家予算を衆議院で成立させなければ、事実上これは内閣不信任案が国会を通過したと同義である。

この点で言えば例えば野党と言っても国会議員である以上、同じように国家予算が成立させらない責任は、国会議員としての存在意義を疑われてしまう。

こうした背景から野党としては最も大きな与党、内閣の攻撃材料となる国家予算は、実は野党にとってもそれを人質に粘りすぎると「諸刃の剣」となり、もし国家予算を巡って与党と野党が対立した場合、そこではどちらが最後まで頑張れるかと言った、我慢比べのような状態が現れる。

半ば心理作戦のような姑息な手法が用いられるか、それで無ければ大衆の眼前では喧嘩しながら、それを元に後ろでは与野党が手を結んでいる状況が訪れるのである。

だが現状のように衆議院で安定的多数の国会議員を抱える民主党の場合は、例え参議院で国家予算が否決されても衆議院の可決が優先されることから、野党は最後まで反対し続けても、結果として予算は成立する訳だから、何を言っても国会議員としての仕事を果たしてしまう安心感がある。

その為、与党が衆議院で安定的多数を占めている場合の野党攻撃は激しいが、一方で大変虚しいものとなってしまう。

また国家予算の影に隠れ、大衆には理解しにくい部分も有るが、国家予算は「予算関連法案」が国会で可決されていないと、現状では予算の半分が実際に執行できない状況に陥ってしまう。

ゆえに民主党が国家予算を成立させたとしても、これから先「予算関連法案」が成立しないと、国家予算不成立と同じ効果を民衆が被ることになるのである。

粛々とやっていますと言いながら、それは見かけは確かにロシアンルーレットのように見えながら、その実はジャンケンだったりする。

そしてそうした姿を眼前で見ている国民は、やはりバカヤローと叫びたくなるのである。







「ロシアン・ルーレット」・Ⅰ

「おい、お前ら!、手を出すんじゃねーぞ」
「でも、オジきよー、オレはこいつだけは許せねーんだ」
「バカ野郎、丸腰のモンを袋叩きにしたと有っちゃこの辞民組の立つ瀬がねぇ、三下はひっこんでろ」

「でもよー、」
「くどいぞ石原!、てめえはそれより親父にしっかり鈴つけて、東京でもまとめさせねえと唯じゃおかんからな」

「辞民組」組長、「谷垣」は銀縁眼鏡の端をキラッと一瞬輝かせながら、ポケットに手を突っ込んだまま若頭の石原をどやしつける。

この日旧勢力である辞民組の事務所は騒然となったが、無理もない。
先のシマ争いではすっかりしてやられ、第二勢力に追いやれたこの辞民組へ、その憎んでも憎みきれない新興勢力の「民朱組」組長、「菅」が何を考えたか丸腰で乗り込んできたのである

「よー、兄弟、相変わらず元気そうじゃねーか」
「おめーもな、相変わらず靴下の裏みてーな面は変わってねーな」

まるでぺらんぺらんな薄笑いを浮かべる「菅」、それに対して「谷垣」はさりげなく厭味を入れるが、そうした在り様を制止するかのように「菅」は続ける。

「なー兄弟、今日は喧嘩しに来たんじゃねぇんだ」
「てめえ等といつまでもゴタゴタしてても埒があかねえ、ここいらでひと思いに決着をつけようと思ってな・・・」
「ほー、それは面白い。てめえ本当は民朱組でも評判が悪いらしいじゃねーか、ここらで一発逆転か・・・」

「まっ、そう言うところだ、どうだ一騎打ちで勝負をつけて、てめえが勝ったら俺は黙って身を引く、だがもし俺が勝ったら来年のかたぎ衆のやり繰り勘定を通してもらえねーだろうか」

「なるほど、そう来たか、あんなつぎはぎだらけの借金勘定、絶対通す訳にはいかねー・・・、と言いてえところだが、来年のやり繰り勘定を邪魔したとあっては、辞民組もかたぎ衆の受けは悪い、良いだろうその勝負受けようじゃないか」

「兄弟、やっぱり兄弟は男だな、分かってくれると思ってたぜ」

「で、一体何でけりをつけるつもりだ」
「兄弟、これはやはり命がけの方が示しが付く、ロシアンルーレットでどうだ」
「面白れーじゃねーか、誰かチャカ(拳銃)を用意しな」

こうしてさっぱりわけが分らない論理から、組長のロシアンルーレット対決となった辞民組と民朱組、早速手下から拳銃を受け取った谷垣、不正が無いよう手下達を部屋から全て追い出し、谷垣が新しく通い始めたキャバクラで働いている家出少女、つまり谷垣の新しい女だが、彼女に2人の目の前で弾丸を一発だけ拳銃に装填させ、回転式弾倉を手の平で一回だけシャーっと回転させると、それをテーブルの上に置かせた。

「用意はできたぜ、これで良いか」
「おう、じゃ始めようじゃねーか」
「立会人はこの女ってことで構わねーか」

「ああ、それでいいが、ところでどっちから先に始めるかはどうする」
「そうだな、ここは日本人らしくジャンケンと言うことにするか」
「良いだろう」

「ジャンケン・ポン!」
2人揃って声を張り上げる谷垣と菅、だがなんと1回目は二人揃ってチョキだった。

「よし、もう1回、全部で3回勝負だぞ」
「よっしゃ」
「ジャンケン・ポン!」
「兄弟、意外と俺とお前は気が合うのかも知れんな、グーで同じとはな・・・」

「仕方ない、これが最後の勝負だ、良いか」
「おお!」
「ジャンケン・ポン!」
「今度はパー同士か・・・」

暫く呆然として見詰め合う谷垣と菅、やがて菅がボソボソと言い始める。
「兄弟、何か虚しくならねーか」
「そうだな、第一なんでかたぎ衆の為に俺たちが命をかけねばならんのかが良く分からん」

「兄弟、これも何かの縁だ、来年の勘定はこのまま通させてくれ、そして俺が今夜は兄弟に一杯おごらせて貰う、これでどうだ」
「まー、仕方ねーな、それじゃ今夜は勉強会に連れて行ってもらうことにするか・・・」

こうして最後は肩を組みながらいかがわしいパブへと出かけていった谷垣と菅、一人部屋に残った少女は、やがてテーブルの上の拳銃を手に取ると、始めはそれを自分の頭に向けてみたが、思いなおして次は窓に向けて引き金を引いた。

「パーン」と言う乾いた音と共に一瞬にして砕け散るガラス窓、意味も無く笑いがこみ上げ、外から入ってくる冷たい夜風に、誘われるように窓へと近寄った少女はそこから大声でこう叫ぶ。

「バカヤロー!」

(この話は全てフィクションであり、登場する団体、人物名は全て架空のものである事をご了承ください)

「ロシアン・ルーレット」・Ⅱに続く。










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