「花は咲き乱れる」・1

放射能を語るとき、一般的に何か粒のようなものが有ってそれが摂取されたり、上から降ってきてかかるようなことを思うのは、正確には誤認である。

放射能と言う言葉は放射線を出す能力のことであり、これをして言うなら人体も微弱な放射線を出す能力が有り、いわゆる放射能である。

生物が影響を受けるのは実は核物質そのものではなく、その物質が放出する放射線によって細胞が傷つけられることを指していて、その意味では今回福島原子力発電所の事故で外気に放出されていると思われる放射性物質とは、放射線を出す能力を持つ物質が放出されていると言う事であり、微弱な放射線であれば、長時間放射線に晒されていなければ人体に影響はなく、また細胞もその程度ならすぐに傷を修復する能力がある。

2011年3月16日現在、福島原子力発電所の事故は、客観的に見るなら既に制御できるかできないかと言えば、制御不能の状態に陥っている可能性が高い。

こうしたことからもはや放射能漏れが確実になってきた事実を鑑みるなら、今後はその影響について、最大の鍵を握っているのは気象と言う事になるが、3月16日、関東沖にある2つの低気圧は西、若しくは北の風を関東に呼び、福島原子力発電所事故によって施設外部に放出された放射線汚染物質は、この関東沖の低気圧に向かって吹く北風に乗って関東地区へ飛散している。

唯これは福島原子力発電所から放出されている放射線量にも関係するが、強風によってかなりの距離を飛散するために、福島原子力発電所付近で観測される放射線量と同じ数値の放射線量が関東に飛散していると言う訳ではなく、その放射線量は人体に決定的な影響を及ぼすレベルにはならず、今後日本の太平洋沿岸を通過する低気圧の移動と共に、放射線物質の飛散現象は回避されていく。

だがここで一つ問題が残るのは「水」の汚染であり、低気圧に引き寄せられるように低気圧の中心に向かって引き寄せられた放射線は雨や雪となって地上に還元され、これが地下水脈や、水道浄化施設内の水を汚染する恐れがある。
一般にこうした事故で発生する核物質の半減期は短いとされていて、影響としては今の所それほど大きな汚染が起こるとは考えにくいが、低気圧が関東沖から移動した後、各自治体は水道水や地下水脈の水質検査を実施することをお勧めしておく。

ただし福島原子力発電所付近に水脈や水系を持つ飲料水は、現時点でもその摂取には注意を要し、この付近ではせめて乳児のミルクだけでも水道水ではなく、市販飲料水が使えることを祈るばかりである。

またこの福島原子力発電所の事故はその収束に関して、最速でも1ヶ月、最悪の事態では3ヶ月以上の時間が必要になるが、最悪の場合の収束とはソビエトのチェルノブイリ原子力発電所事故と同じ事態であり、人体に影響が出始めるのは事態が収束してからと言う可能性も有り得る。

また地震に関して、2011年3月15日、23時30分頃に発生した静岡県東部を震源とするM6の地震は最大震度6強を記録したが、この地震は厳密には2つの震源を持っている可能性があり、最初の地震が23時28分、そしてもう一つの地震が23時31分頃に発生しているように思える。

この地域は「相模トラフ」と「駿河トラフ」、それに北米プレート、ユーラシアプレートが交差する接点になるが、相模トラフの東端が先の日本海溝地震(東日本大地震)の最南端であることを考えるなら、広義ではこの地震は日本海溝地震の余震と言う事ができる。
しかしこうした傾向は2011年3月11日、14時46分に発生した日本海溝地震(東日本大地震)直後から予想されたものであり、ここで震源が2つあったと言う仮定が成り立つなら、概念として2つのプレート境界でストレスが放出されたと言うことになる。

ここから導き出されるものは、その1つ目が関東地方の地震であり、今回の静岡県東部地震の発生は従来だと関東地震に直結するものではないが、これまでの流れとして日本海溝地震が隣接する全てのプレートに影響を与えていった事を考えるなら、次にある程度の規模の地震発生を推測するとすれば、まず関東がその筆頭に上がってくることになる。

そして僅かな差ではあるが、この関東に続いて大地震発生の可能性があるのが、濃尾平野、中越沖、秋田県日本海側、北海道西南へと続くユーラシアプレート境界と言う事になる。
関東方面の方は更なる注意が必要であり、濃尾地方、中越、男鹿(おか)半島付近の海域、北海道南西沖海域の方も警戒して頂きたい。

                         「花は咲き乱れる」・2に続く
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