「バーチャル・バブル」・2



Jean Baptiste Maunier et Cl辿mence - Concerto pour deux voix・・・・・

そして現在の日本を鑑みるに、彼等江戸時代の民衆を愚かだと言えるだろうか、笑えるだろうか。

例えばスマートフォンはどうだろうだろう、これを使って為されている事はゲームで有ったり、意味もない占い、それに写真を移して家族に送るなど、それを今やらなけれならない必要があるものなど全くないものを、追われるようにやっているのであり、またブログやツイッターと言う世界も同じだ。

いかにも記事を書いているように思えるかも知れないが、その多くはニュースの貼り付けで有り、またどうでも良い個人の日常、はたまた話題になりたいが為の自己主張など、本来現実世界ではマイナーであるべきものが主張されている。

言い換えれば単なる時間の消費であり、基本的には暇つぶしの範囲を出ない事になる。
そうしたものが世界中で大きな市場を得ている訳であり、ここで為されている事は生産とは対極を為すものだ。

つまり現在パソコンやスマートフォンで為されている事は、暇つぶしなのであり、そこに情報による有益性の為の消費は限りなく少なく、実態経済からの逃避行動と言う事ができる。
おそらくこれから先パーソナルコンピューターの市場はどんどん縮小していくことだろう。

スマートフォンなどの端末タブレットがパソコンと同等の機能を持ち始めた今日、これまで通りパソコンを使い続ける者は、そのハードを使うことができる時間を持つ者のみになっていくのではないか。

官公庁や企業の事務処理用、そしてパソコン機能をハードの前まで行って操作できる時間を持つ、高齢者などの非勤労者がパソコンを使い続け、それ以外の勤労者や学生などパソコンの有る場所にまで移動する時間が無い者は、端末タブレットに移行していくのではないだろうか。

従ってここで発生してくる事は、ブログはパソコンユーザー、ツイッターなどは端末タブレットと言う具合に、それぞれのサービスが勤労者と非勤労者、或いは年代別によって分離を起こし始めることなのかも知れない。

事実こうしたブログの世界から離れていく者は若年層が多く、これから先ブログの世界は若年層の参加が少なく、高齢化していく事で、実態世界とは更なる隔絶を起こしながら衰退して行くに違いない。

だがブログにせよツイッターやフェイスブックにせよ、勤労世代で有れ、非勤労世代で有れ、こうした今は情報と呼ばれているインターネットの世界はその大部分が現実逃避である。
やがて来るロジックス(物流)の限界、実際に額に汗して働く者の減少はいずれ必ず現実逃避、バーチャルとの衝突を起こす。

経済に限らずあらゆるものは「濃度」の中に有って、その濃度が極端になっていくと民衆の暮らしは悪くなる。

インフレーションもデフレーションもそこには良い部分と悪い部分が混在し、人間の年代でも若ければ良い訳でもなく、高齢者だから役に立たない訳では無い。
問題はこうした事が分離していく、所謂ところの濃度がそれぞれに濃くなっていく事が問題なのである。

元禄時代のバブルは15年続き、その後100年は下降線を辿った。
比較はできないが昭和のバブル経済は7年ほど続いた事から、この比率で言うなら1991年から換算して凡そ50年は日本は下降線を辿る。

既に失われた20年の歳月を差し引くと残りは25年前後だろうか、日本経済は更に苦しくなり、政治は目まぐるしく変化し、幾多の災害に見舞われる事になる。

そしてその最後にかろうじて継続された現体制の日本が崩壊し、新生日本が誕生することになろうか・・・・。

その間民衆の現実逃避はどんどん惨めな方向へと押しやられ、その中で民衆は自由を謳歌していると錯誤しながら大きな経済に飼われ続け、バーチャル世界に残り少ない金をむしり取られながら生きていく事になるかも知れない。

通貨に等価交換、金本位制、紙幣などの信用通貨と言う流れが有って、時代を負うごとに形を無くしていったように、経済に苦しむ民衆の現実逃避にも同じような流れが有り、その原始的な部分は暴動、それから酒や買春、博打や芝居などが続き、最後には今の社会のように形を持たないネット社会と言うものになるが、こうした流れは一見進化しているように見えて、そこから失ってはならないものを多く失わせている。

人の進化はまた劣化なのである。







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